こんにちは。
時短家事コーディネーターExpertの中村ゆみ(ゆみなか)です。
今回は、高い場所の掃除を効率よく行なう方法をご紹介したいと思います。
この高い場所というのは、掃除がしにくく、そして「面倒だなぁ」と普段から感じている中のひとつではないでしょうか。
なぜなら、
・奥まで手が届かない
・転倒の危険があって危ない
・ホコリが見えないから、ついつい先延ばしになって (わが家の場合)汚れが落ちにくくなっている
などの理由によって。
ここでまず、あなたにひとつ質問を。
『あなたの家では、高い掃除箇所はいくつ、もしくはどのくらいありますか?』
というのも、わが家で実際にどれだけあるのかを意識をしたことがなかったからなんです。
たとえば、
・押し入れやクローゼットの上段
・食器棚、本棚、靴箱
・冷蔵庫や衣類乾燥機
・照明器具
・掛け時計
・エアコン
・カーテンレール など等
改めてその数をチェックしてみると、意外と多いことに気づきました。
これは、「脚立に上って雑巾を使いながら拭いていく」という方法では、時間がかなり必要になるということ。
そして足腰が弱かったり高齢の方や背の低い方にとっては、とくに大変な作業になるため、負担に感じて年に数回、もしくは数年に一度だけの掃除になっているのではないでしょうか。
掃除をする際に、凸凹のある照明器具はホコリが取りにくいですし、ムリした体勢や不安定な足場でおこなうと身体にも負担がかかってしまいます。
私の実家でも、高い場所の掃除は危ないのでホコリがやっぱりたまりがち。
両親がムリして掃除して、万が一怪我でもしたら大変なので、それはしょうがないかなと思うのです。
そしてわたし自身も、「いつまで高い場所を自分で掃除できるかな」と、決して他人事ではありません。
お掃除代行に頼む方法もありますが、とりあえず今のところは気になった時にサッと簡単に、安全にできる掃除方法で行いたい。
そこで、便利な道具を使い分けながら実際に取り入れ、ラクに掃除できるようになってきた方法をいくつかご紹介したいと思います。
【目次】
1.ラクに、早く掃除を行うための3つのポイント
① 便利な掃除道具を使う
② あらかじめ、ラクに掃除できるように下準備をする
③ 定期的な掃除で、汚れをこびり付かせない
2.高い場所掃除の4つの例
① 棚の上
② 押し入れ(上段)
③ エアコン
④照明器具
3.時短につながる工夫
1.ラクに、早く掃除を行うための3つのポイント
まず、掃除で大事な3つのポイントは、
① 便利な掃除道具を使うこと
② あらかじめ、ラクに掃除できるように下準備をしておくこと
③ 定期的な掃除で、汚れをこびり付かせないこと
① 便利な掃除道具を使う
ありがたいことに、現在は高い場所でのお掃除用にさまざまな便利グッズが売られています。
効率的に掃除ができる道具を使うのは、早く、ラクに、効率よく行ううえで重要なポイント。
そして、人によって「使いやすい」「やりやすい」と感じる対象はそれぞれ異なるはず。
たくさんある商品の中から、あなたにとっての「○○には、これだ!」と思うものをいろいろ試し、もしくは参考にしながら選んでみてください。
【おススメグッズの例】
◆伸縮性のモップ
◆長いハタキ
◆使い捨てウエットシート
◆軍手
◆掃除用手袋
◆掃除機
◆ハケ
◆粘着ローラー
◆ロボット掃除機(ルンバなど)
② あらかじめ、ラクに掃除できるように下準備をする
まず、掃除が手間だと感じる理由を挙げてみると、
・ゴシゴシと力を入れて拭く
・なかなか汚れが落ちない
・何度も洗ったり拭いたり、拭いたり洗ったりの作業がめんどう
・掃除するために、モノを持ちあげたり移動させないといけない
・体勢がくるしい。体力や労力が必要
・細かい場所の汚れがうまく取れない など等
もしホコリに気付いたときにサッと取り除くことができれば、毎回の掃除がラクになりますし、「すぐできるから掃除しようかな」と気軽な気持ちで行うことができます。
でもこれが、「面倒だなぁ」と感じる状態や仕組みになっていると、やる気は出てこないし重い腰もさらに重くなり、どんどん後まわしになってしまいがちに…
そのやる気を下げてしまうひとつの例は、棚の上にモノを置いていること。
高い場所にモノが置かれていると、まずそれを下ろさないといけません。
このはじめのワンアクションが、気持ちの面でかなりハードルを上げてしまいます。
そして脚立や掃除道具をたくさん準備するところから始めると、それだけで億劫な気持ちになって、つい先延ばしにしたくなる。
つまり、このときの対策としては、
◆棚の上にはモノを置かない。
◆使う道具はなるべく少なく、すぐに使える収納にする。
◆簡単に荷物の上げ下げができるようにする(軽いモノを置く、一回で取り出せる大きめの収納ボックスを利用するなど)
高い場所にモノを置かないことは、地震時などの危険度を下げる意味でも、大切なことですよね。
③ 定期的な掃除で、汚れをこびり付かせない
こまめに掃除しているのと、1年に1回の掃除をするのではホコリや汚れの落ち具合もかなり変わるもの。
本来払い落とすだけでいいものが、時間が経ってしまうとホコリはこびり付き汚れに変身。
頻繁に、掃除機やロボット掃除機を利用されている方は、ぜひ始動する前にモップなどでパパパッと払い落とすようにしてみてください。
習慣になると、手際よくおこなえるようになりますし、定期的な棚掃除がひとつなくなります。
でも、食べ物を扱うキッチンなどではホコリを落とすのはきっと抵抗がありますよね。
そこで、わが家ではキッチン周りの食器棚や冷蔵庫の上などは、あえて数カ月に1回程度の掃除にしています。
ほかには、取っ手の長い粘着ローラーでコロコロとホコリを取る方法もいいかと思います。
普段育児や仕事で忙しいため「そこは割り切って年に数回の掃除でОK」という方には、ある日思いついた、プラスチックボードを敷いて洗い流すという方法をこのあとご紹介します。
2.高い場所の掃除の4つの例
① 棚の上(食器棚や冷蔵庫など)
② 押し入れ
③ エアコン
④ 照明器具
① 棚の上
<おススメ道具>
・プラスチックボード
・使い捨てウエットシート など
この方法は、以前棚の上の掃除を「どうにかラクにできないかなぁ」と考えたときに思いつきました。
新聞紙やサランラップを敷く方法もありますが、棚の場合は奥の方まで届かなかったり、取り替えるたびに形に合わせて折ったり切ったりするのが面倒だと感じてやめました。
やり方は、百円ショップでも購入できるppシートを使って棚の上の形に合わせてボードをカットし、ホコリが付いたら取り外してキレイにするというもの。
ppシートはプラスチック製なので、水に濡らしてもОK。
お風呂場や洗面所などで水で一気に流したり、床に置いて安全な場所で拭き取ることができます。
ちなみにわたしは身長が160cmほどなのですが、ある程度の高さのものは背伸びすれば届くので、脚立を使わなくてもシートを取ることが可能です。
はじめのカットする作業は正直手間がかかりますが、一度作ってしまえばずっと活用できるもの。
いいなと思った方は、自己投資、ラク掃除の投資と思ってぜひ作ってみてくださいね。
キッチンなのホコリを払い落したくない場所では、シートではなく粘着ローラーでコロコロとホコリを取る方法もいいと思います。
(取っ手の長い粘着ローラーだと、奥の方まで届きやすい)
② 押し入れ(上段)
<おススメ道具>
・ロボット掃除機(ルンバなど)
・伸縮性のモップ など
押し入れの上段は、モノを取り出したあとにルンバで掃除したり、長いモップを使って奥のホコリをかき寄せたりするのがおススメです。
まず事前準備として、なるべく軽いものや出し入れしやすい収納道具(キャスター付きなど)を使い、取り出しやすくするなどの対策を。
そしてモノを下ろした後に、ロボット掃除機を乗せてポチっとボタンを押して始動させます。
(終了したら、手前まで戻ったところでキャッチ)
ロボット掃除機は段になっている所はちゃんと後ろに戻ってくれるので、落ちる心配がなく安心です。
ふと思いついたやり方なのですが、やってみるととても便利!
ロボット掃除機をお持ちの方は、ぜひ一度試してほしいと思う方法です。
ほかには、柄の長いモップやクイックルワイパーなどを使って手の届かない奥まで拭き取ります。
③ エアコン
<おススメ道具>
・伸縮性のモップ
・静電気でホコリを取るタイプのモップ
・ホコリ取りフィルター など
エアコンの上部も、掃除しにくいところですよね。
ホコリ取りのフィルターを貼り付けて、汚れたら貼りかえるという便利な商品もありますし、
フィルターの見た目が気になる方は伸縮性のモップなどでホコリを払い落とします。
ベッドなどの上に設置している場合はホコリを払い落したくないのでシートを使い、払い落としてもОKな場所ではモップを使うといったように、場所によってそれぞれ使い分けるのもいいですね。
(モップ部分の角度が変えられるタイプも)
④照明器具
<おススメ道具>
・お掃除手袋
・ハケやブラシ
・ラップ
・使い捨てシート など
照明器具は、形によって拭き取りにくいものも。
おススメの掃除方法としては、使い捨てシートで全体の汚れを拭き取ったあと、仕上げに掃除用の手袋を使って丁寧に拭く。
何カ所も続けて掃除する場合は、シートや掃除用手袋を数枚準備しておくと作業がスムーズになります。
掃除用手袋の下にゴム手袋をはめておけば、手の汚れを気にせず掃除用手袋の表と裏の両面を使うことができるので、さらに無駄なく使えます。
もし利き手と反対の手も使えると、両手を交互に替えながら作業が可能。
手が疲れてきたり、掃除用手袋を使う場合は裏と表、さらにひっくり返して裏と表の4面を使うことができて効率的。
セスキスプレーを手袋に吹きかけて使うと、汚れはさらに落ちやすくなります。
凸凹のある部分にはハケやフェイスブラシなどを使ってホコリを取り除いたり、
照明器具は盛り上がったところもあるので、ラップをかぶせておいてホコリが溜まったら取り替えるやり方にすると時短になります。
※ラップを被せる場合は、熱がこもらないように目打ちなどを使ってラップに穴を開けておいてください。
またラップが風邪などで飛ばないように、角の4カ所に両面粘着テープなどを貼りズレないようにしておきます。(洗って繰り返し使えるタイプも)
高い場所での作業のため、この作業は少し難しいという方は誰かにお願いするなどして、決して無理をなさらないでくださいね。
3.時短につながる工夫
◆ 使い捨てシートを活用する
汚れやホコリの拭き取りに使う道具は、個人的には洗って何度も使う雑巾よりも使い捨てシートの方がおススメです。
シートが汚れれば汚れるだけ気持ちもスッキリしますし、
拭く→洗う→しぼる→汚れた水を変えてバケツと雑巾を洗う→しまうという手間と時間を節約できます。
ちなみに、わが家ではあかちゃんのおしりふきシートを使用。
値段は、1パック80枚入りで100円ほど(現在)
(ケースは、無印良品で購入)
◆脚立の上り下りや、ゴミを集める回数を減らす。
脚立を何回も上り下りして道具を取らなくてもいいように、大きなポケット付きのエプロンなどを身に付けて道具を入れておいたり、ゴミ袋を腰にぶら下げて、次々と出てくるふき使い捨てのシートなどを捨てていきます。
繰り返して利用する雑巾を使うのであれば、一回一回洗わなくてもいいように雑巾をあらかじめ数枚準備を。
◆脚立はできれば2個使用する。(いろんな場所をまとめて掃除するというような場合に)
理由は言わずもがな、1個だけだと場所を移動するたびに脚立も動かさないといけないから。
押し入れなど横並びで左右に移動したり、次に掃除する場所に置いていると脚立自体を動かす回数が減るのでスムーズに作業ができます。
2つ用意するマイナス点は、脚立の収納場所が必要になること。
でも、それぞれ収納場所を分けておくことで、モノを取るときなどで使用する際にわざわざ取りに行くという手間は省けます。
(わが家は大小サイズを1つずつ購入)
まとめ
以上になりますが、いかがだったでしょうか。
今回は高い場所の掃除方法について、いくつかご紹介してみました。
まとめてみると、
・掃除場所によって便利な道具を使い分ける。
・予め予備対策をとる。
・ラップやボード、フィルターなどを使ってラクに取り替える。
・棚の上にはモノを置かない。
・掃除道具はすぐに使える収納に。
・高い場所にはなるべく軽いものを置くなどして、面倒だと感じない工夫をする。等
以前モノであふれていたわが家では、収納しきれないモノが棚の上にもたくさん置かれていました。
片づけについて学び取り組んでいくうちに、不必要なモノが少しずつ減っていくにつれて棚の上に置いていたモノたちがなくなってくると、掃除もかなりラクになるんだと実感。
カッティングボードを使用するアイデアなど、ちょっとした工夫を取り入れることで掃除の手間と時間もグンと減らせます。
「大変だな」と感じている掃除も、あなたに合う便利な道具や工夫、アイデアで、今よりももっと早くラクな掃除に変わっていくはず。
そして、掃除の回数が少なくても、1回の掃除にかかる時間と身体的、肉体的の負担は軽減されていくでしょう。
今回ご紹介した方法のなかで「いいな」「便利そう」と思ったり、まだ試したことがないものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの家事が、もっとラクで、楽しいものになりますように。