主婦になると家事全般を切り盛りするようになりますが、この家事について何か悩んでいることはありませんか?
あまり教わったことがなくてやり方がよくわからない、上手くはないけれど嫌いではない、自己流で楽しんでいる、苦痛でたまらないけど仕方なく行っている、…など、きっと家事に対する取り組み方は人によっていろいろだと思います。(ちなみに私の場合はもともと要領が悪く、苦痛で仕方なくしているというタイプ)
家事というのは自分や家族の衣食住を守っていくうえで、一生必要となるもの。
毎日行う家事だからこそ、より深く知りスキルを身に付けることは、主婦にとって大きなプラスになるはずです。
家事について学びながら現在の改善点や問題点にも気付くことができ、知識が増えていくことで効率的に行なえるようになり、学んだことや身に付けたことを、子どもや周りの人たちに伝えることもできる。
そして資格を取得することは、自分の自信にもつながります。仕事に役立てたり、新たな活動へと繋がる可能性も出てきます。
家事に関する資格の種類は料理、洗濯、収納、掃除などさまざま。
苦手で克服したい分野や、より深く身に付けたいもの、在宅でも受けられる講座、ハードルが高くてやりがいを感じるものや取り組みやすいものなど、自分に合うと思うものを選びながら気軽に資格取得を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ここでは効率化オタク主婦がおススメする、主婦が取るべき資格7選!をご紹介していきます。
時短家事コーディネーター®
私が特に資格を取得してよかったと思う資格は時短家事コーディネーター®です。
時短家事コーディネーターは、「ゆとりをもって生活したい」「今の家事の仕組み変えて効率よく行なうようにしたい」という方たちに、家事の時間を短縮するための提案や適切なアドバイスをしていきます。
掃除、洗濯、料理などの時短家事の基本スキルを学ぶことで、忙しい毎日を送っていても、バランスの取れた生活を自ら整えることができるようになります。
この資格認定講座には、基本ライセンスのBasic(ベーシック)と Expert(エキスパート)がありますが、その前にまずお試しで受講したいという方のために少人数で開催している1時間ほどの「入門講座」も開催されています。
Basic(ベーシック)では時短家事の考え方や自分の家事時間をコーディネートし、自分の実生活に取り入れる力を身に付ける基本的な時短家事について。
Expert(エキスパート)では、さらに 自分だけでなくまわりの人に提案できるスキルを学びます。
Expert(エキスパート)の資格を取得すると、時短家事の仕組みや考え方、家事シェアの仕組みを提案することもできるため、活躍する場や発信する場も広がっていったり、さらにスキルアップし認定講師として講座の開催や、女性活躍、ワーク・ライフ・バランスを推進するパイオニアになる道も広がります。
私にとって、時短家事コーディネーターという資格は主婦としてまさに一番身に付けたかった、そして必要な分野の講座でした。
なぜなら真剣に時短家事を取り組み始めたきっかけは、忙しい生活の中で心も身体も余裕がなくなり段々と笑顔がなくなっていたから。
まだまだ学ぶことがありますが、以前の自分と比較すると、家事の面でかなり効率よく行なえるようになりました。
そのため、もし次のように悩んでいるという方には強くお勧めしたい講座です。
・仕事や育児や介護などで忙しく、家事がまわらない
・自分の時間がない
・いつも家事に追われている
・家事が苦手。苦痛に感じている
・効率的に家事を行う方法がわからない
・家事を独りで抱えている
・家事を重く負担に感じている
講座を受けるとノウハウを学んで実生活にも取り入れることができます。でも、ここで全てが身に付くというのではなく、受講したきっかけでより興味を持ち、さらにスキルを上げようと思えるのが、一番の魅力だなと思います。
オンラインの講座でも、開催地での受講もそれぞれのよさがあり、講師の方からは資料には載っていない、実際に体験された話などを聞くことができて得した気持ちになりました。
受けることで得られるもの、プラスになること、どのように変わっていくかを想像しながら、ぜひ楽しく選んでみてくださいね。
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザーとは、片づけられない原因や問題点を見つけ出して、モノと向き合い問題を解決するお片付けのプロフェッショナル。
講座では、整理の考え方や、方法、収納のコツなどを事例を交えながら詳しく学ぶことができます。
アドバイザーとしての活動は、部屋を片づけたら終わりではなく、「散らかりにくく片づけやすい部屋」をつくり、それを維持していくためのアドバイスやサポートをしていきます。
資格には1級、準1級、2級があり、2級と準1級はオンラインまたは全国各地で開催されている講座を受講することができます。これらは1日で資格を取得することが可能。
1級を取得するためには、準1級の認定講座受講後に1級の1次試験と2次試験に合格する必要があります。(1級の合格率は6~7割程度)
受講料に関しては、はじめから1級を目指す場合は準1級+1級で合計6万円ほど。
そして1級の資格を取ると「整理収納アドバイザー」と名乗って活動することができます。
片づけのことはもっと知りたいけれど、仕事にするほどではないかな…」という方には、整理収納の学習で「整理収納の基礎理論」を学べる2級認定で十分かもしれません。
この1級を取得するまでの感想は、正直大変だと感じました。
でも、受講後は気になっていた実家の片づけがスムーズに行なえたり(まだ一部ですが)、私にとって第一目的である「時短家事」に必要な環境にするためにとても役に立ち受けて良かったと思います。
この資格は、モノが増え収納に悩んでいる人、効率的に作業を行いたい人、家で快適に過ごしたい人、片づけのプロになりたい人などにおすすめです。
クリンネスト(お掃除スペシャリスト)
クリンネストは清潔に保つ方法とスキルを身に付け、それを実践するお掃除のプロフェッショナル。
この講座では、プロの視点から生まれたお掃除メソッド(ハウスキーピング5つのメソッド)や、場所や汚れに合わせた掃除の方法を学びます。
たとえば汚れの性質のアルカリ性や酸性、その効果的な汚れの落とし方、便利な掃除グッズ、掃除を行うタイミング、お掃除年間計画の立て方などについて。
クリンネストの資格は2級と1級があり、2級はお掃除の基本からプロのノウハウをスライドとテキストを使いながら学び、1日の講習で取得可能。
1級では、さらにプロとしての考え方や具体的な掃除の技術を、動画とテキストで学びます。
テスト提出後に、1級の認定資格が得られます。
ムダな手間を省きながら、毎日の掃除を効率よくできるようになるのは助かりますよね。
今まで掃除をするときは、汚れの性質や洗剤についてよくわからないまま行なっていたので、受講してよかったと思います。
私は通信ではなくオンラインでのZOOM(ズーム)で受講しましたが、経験豊富な講師の方から、実体験でのためになるお話などを聞くことができました。
この講座は、毎日暮らす部屋をいつも清潔できれいに保ちたい、掃除が苦手で効率的に行うコツを知りたい、クリンネストを仕事にしたい、今の仕事に役立てたい、クリンネスト講座の講師になりたいという人などにおすすめ。
こちらの資格も、1級取得者のみ「お掃除のプロフェッショナル」として名乗ることが許されます。
ライフオーガナイザー
ライフオーガナイザーは、コンサルティング型の片づけ支援サービス。
家事代行型の整理収納サービスとは異なって、本格的な思考の整理から取り組み、自分自身で片づけやすくなる仕組みを構築できるようにしていきます。
自身でも気がついていない考え方や行動の癖ってありますよね。片づけにはこの癖が大きく関わっているので、それをまず認識し、片づけられない人でも思考レベルから変えていきます。
片づけの何を難しく感じて、どうしたら楽になるのか。片づけのどんなところに難しさを感じていたのかを向き合い理解しながら、最適な収納の方法や場所を考えます。
「片づけが必要だけれど、どうしても片づけられない」「手放してもすぐにモノが増えてしまう」など、収納のスキルでなく根本的な原因から解決し、理解を深めたい人におすすめ。
プロとしてライフオーガナイザーと名乗り活動するためには、認定講座を受講して認定試験に合格し、日本ライフオーガナイザー協会の会員になる必要があります。
1級を取得するためには2級に合格した後、合計3回の講座を受講し、課題提出とテストをクリアしないといけません。
1級を取得するまで受講料なども含め約12万近く。また協会の正会員登録が必須で、入会金や年会費も必要。
決して安いものではありませんが、それだけ真剣に取り組む、信頼性の高い資格のひとつだと思います。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは食に関して幅広い知識を持ち、適切なアドバイスで健康な生活を送るためのサポートをする「食」のスペシャリスト。
栄養と健康、食品添加物や食品表示に関する知識、食マーケットなどについて学びます。食品を正しく選ぶ目を養えるので、普段の買い物をするときにも役立つはず。
「ダイエットのために食の改善をしたい」「食生活そのものを見直したい」「自分や家族、周りの人の健康のために食についてもっと知りたい」という人におすすめ。
食べ物について詳しい知識があれば、食材を選ぶときも、料理を作るときも自信を持って行えるのがいいですよね。
家庭料理技能検定
家庭料理技能検定は、野菜の切り方ひとつで食感や火の通り方が変わるなど、栄養と調理の基礎をしっかりと学びながら、それぞれの程度に応じてさらに知識と技術を深めるためのもの。
味も良く、見た目も美しく、栄養バランスのよい料理が作れるように食生活に関して正しい知識を学びます。
そしてこれは、当然ですが大切な健康にもつながっていく。
「家族のためにおいしく健康にいい料理を作りたい」「料理の腕をあげたい」「栄養や調理の基礎を身に付けたい」と思っている人におすすめ。
料検は1~5級まであり、3級から実技試験が加わります。
見た目も料理の味もワンパターンになりがちな自分にとって、とても惹かれる検定です。
防災備蓄収納プランナー
防災備蓄収納プランナーは、災害時に必要な備えの知識について学びます。
ライフラインが途絶えた住まいで数日間過ごすために必要な備蓄は、何がどれくらい必要なのか?安全に暮らすために本当に持つべきものは何か?など。
自分と家族、まわりの人の身を守るために必要なモノ、量、取り出しやすい収納、維持管理などを知り、いざという時にパニックにならない状態にする。これって、とても大事なことだと思います。
防災備蓄収納プランナーは現在、2級、1級、2級認定講師、マスター、協会指定講師の5階級。
2級では備蓄の基礎知識を、1級では第三者に伝え防災や収納設計、保険についても学びます。
はじめから1級を目指す場合は、2級を受講していなくても申し込むことができます。
災害時の生活を乗り切るためには、これらの知識は大きな支えになるはず。この資格で学ぶ内容は、自分や家族の命を守るうえで大切な情報になるので、いつか講座を受けて学びたいと思います。
これから資格講座を受けてみようかなという方の、ひとつでも参考になればうれしいです。
※講座内容や受講料の変更があったり、座学や通信で受けられるもの、受講期間なども資格により異なりますので、申し込む際にはご確認ください。