こんにちは、ワーク・ライフ・インテグレーション協会の村重です。
日本の家事の仕方に問題があると感じ、これからは時代に合った家事の仕組みを作っていく必要があると協会を設立して2年目になります。
もっと子育てしやすい仕組みをつくっていかないと、日本で子供を産みたいと思うお母さんはどんどん減ってしまうと感じて、今もその仕組みづくりに奔走しています。
71.1%が家事が負担
家事といえば、掃除・洗濯・食事の支度・育児・介護・地域行事などその内容は膨大です。
当協会が20代~70代の女性500名に調査した結果では、家事を負担と感じている方は全体の7割に上ります。その中でも食事の支度と掃除を負担に感じているという方が多いことがわかっています。
その中で負担に感じる家事の内訳を聞いたところ、一番負担に感じているのは食事に関する家事であることがわかりました。以下が協会行ったアンケート調査で分かった結果です。
負担に感じる家事
1位 食事の支度・片付け(46%)
2位 掃除(21%)
3位 片付け・整理整頓(12%)
4位 洗濯(11%)
5位 その他(10%)
食事に関する家事には食事の支度から買い物、片付けと家事の中で一番時間がかかることです。休日の1日のほとんどをキッチンで過ごすなんてことも珍しくないかもしれません。3食のご飯の時間は当たり前にやってきて、それを全てお母さんが行っているという家庭が多いのではないでしょうか?
1位の食事の家事が負担だと感じる細かい理由は
1.メニューを考えたり調理する時間が長い
2.料理・ワンパターンになってしまう
3.野菜を摂りたいが、出来れば家事・料理の面倒は省きたい
4.平日の帰宅時間が遅いので子供の夕食等の時間が遅くなる
5.平日の料理が負担。時間的に無理
など、食事が大切だと思っているが、時間的に難しい方が多いように感じます。
2位の掃除の家事が負担だと感じる細かい理由は
1.掃除がしっかり行き届いていいない
2.掃除をこまめにしていつもきれいな空間にしておきたいのに、家族が片付けに協力してくれない
3.もっときれいにしたいが理想とのギャップ
4.掃除する時間がない
5.平面的な掃除しかできない
という理由があがりました。いつもきれいにしたいと思っているのだけど、それが出来ないという罪悪感があるように感じます。
3位の片付け・整理整頓が負担だと感じる細かい理由は
1.仕事で疲れ果てて家に帰り、家の片付けができない
2.少しサボるとすぐに家が乱れてしまう
3.書類整理・管理ができない
4.子供の進学による物の整理
5.物が多いため、片付け、掃除ができない
という理由があがりました。書類整理や子供のモノなどモノの多さによってうまく片付けが出来ない現状があるようです。
4位の洗濯の家事が負担だと感じる細かい理由は
1.洗濯ものを畳むのが苦手
2.洗濯を効率よくやりたい
3.洗濯物の室内干しの見た目が悪い。
など、洗濯物を干す・畳むという動作が面倒くさいと思われていることがわかりました。
5位のその他の家事ですが
1.夫との家事分担に悩んでいる
2.いろいろな家事を一人でやっている感が否めない
3.子供をみながら家事をすること
4.子供のお迎え、お守、仕事との調整
5.自分の時間がなく時間管理ができない
という理由があがりました。自分だけで家事をしているという孤独感や自分の時間がつくれないためにストレスが溜まっているのではないでしょうか?
日本の家事シェアの現状
男女共同参画白書によると、共働き世帯数は年々増え、平成9年(1997年)以降は共働き世帯数が、男性雇用者と無業の妻からなる世帯数を上回り、現在では1200万世帯に到達する勢いです。
共働きは今の時代「普通」の光景になりました。社会では働き方改革が進み、労働時間の上限規制がなされ、さらには男性育休取得を進めていく流れです。
そんな中、なかなか進んでいないのが家の中の働き方改革です。これだけ共働きが増えてもなお、家事や育児は女性の仕事であるという、性別役割分業の考え方が染みついており、それが多くの女性を悩ませていると感じています。
以下は協会が独自で調べた家事シェア率のデータですが、時短家事コーディネーター®Basic講座受講者から取得したアンケート調査で「6割以上妻が家事をしている」と答えた方は、全体の86%にも上ります。
OECDが発表している日本人が家事に費やす時間は、1日で女性224.3分、男性平均40.8分、その差は183.5分。この男女差は加盟国36か国中、4番目に大きいのです。先進国といわれる日本の男性は、諸外国に比べて少しはずかしいデータですね。
時短家事コーディネーターが提案する「チーム家族」
家の中の働き方改革が進まないのは、女性の意識にも大きな問題があると思っています。
「家事が思うようにできない」と苦手意識や後ろめたさを感じている方は、「家事はこうするべき!」「母親はこうあるべき!」と高い目標を設定しているのではないでしょうか?毎朝、子供や夫のために質の高い朝食を作らなければ良い母・良い妻とは言えない・・・。夫の健康管理は妻の仕事・・・。子供が宿題を忘れたら母親の管理不行き届きで学校から連絡が入る・・・。これでは、妻がもし倒れたら、一家共倒れです。
家事は生活するための術です。そうであれば、女性だけが家事を抱え込むのは得策ではありません。家族それぞれが家事技術を身に付ける事は、加速度的に進む共働き社会・少子高齢化社会においてとても大切なことなのです。
家事は自分の暮らしを整え、家族みんなが自分らしく暮らすためのものです。毎日繰り返られる家事を、効率よくこなすことが出来れば、生まれる心のゆとりは計り知れないものがあります。
家族がチームとなって、充実した人生を送っていくことが私たちの願いではないでしょうか。そしてその仕組みを多くの方にお伝えしていきたいと思っています。